SONY HAP-Z1ESの陰に隠れた実力機TA-A1ES♪
昨秋発売され、ハイレゾ音源(DSD含む)を簡単に良い音で聴けるHDDオーディオプレーヤーとしてSONY HAP-Z1ESが人気を博しています。
まったく新しい機器として脚光を浴びた「HAP-Z1ES」の影で、プリメインアンプ「TA-A1ES」も発売されました。
SONYのこのクラスのプリメインアンプは私の記憶にある限りでは1999年の「TA-FA777ES(発売時希望小売価格20万円)」以来ではないでしょうか。
実に15年振りのピュアオーディオアンプの発売となりました。
15年ともなれば金型も1から起こしたのでしょうから、SONYの並々ならぬ思いが感じられます。
末尾の「ES」は伊達じゃない!
実際、20万円前後ではDENON PMA-2000REやmarantz PM-15S2(生産完了しましたが)などがライバルになりますが、それらと比較しても決して引けを取らないどころか、この価格帯のアンプとしてはスバ抜けてSN感が良いです。
非常に音抜けが良くダイナミックレンジの広い爽やかな音が楽しめます。
奥行き方向の再現力もこの価格のアンプにしてはある方ですね。
スピーカーの駆動力も非常に高いので、ドンシャリでダブダブの低音の出る録音のアニソンでも適度に引き締めてくれます。
実際、試作機での試聴時にはSONYのSS-AR1やB&W 800などの100万円超のスピーカーにも接続して、その辺りを鳴らせるように頑張ったとの事ですから、スピーカードライブ能力の高さは押して知るべしです。
ほぼA級動作するような作りになってますが、ボリューム位置に拠ってバイアス量を変えて、消費電力を抑えるようなエコ設計になってますとはメーカーの弁ですw
実際、動作中の天面はかなり熱くなります。
やや硬めでクールなSONYらしさも感じる音ですので、スピーカーは暖色系の方が合います。
一方で、敢えてクール系のスピーカーFOSTEX GX103MAと組み合わせてモニターライクで分析的な音にするのもありではないでしょうか。
ちょっとドMじゃないと耐えられない音になる気もしますがw
ヘッドホン出力部も最近のヘッドホンブームに合わせて、LOW(8Ω)MID(150Ω)HI(300Ω)の切り替えがツマミが付いている点も◎です。
ここ数年中級グレードのアンプは中々良いものが無かったですが、これは良いと思います。
ハイエンドにつながる中間層はもっと充実して欲しいですね。
もうちょっと人気が出て良いアンプだと思います。
SONY TA-A1ES
http://www.sony.jp/audio/products/TA-A1ES/
☆SPEC☆
■型番:TA-A1ES
■価格:210,000円(税別)
■入力端子
アンバランス 4系統(RCA)
バランス 1系統(XLR 2番4HOT)
■定格出力(0.09% 20Hz-20kHz 8Ω)
80W+80W
■スピーカー適合インピーダンス:4-16Ω
■消費電力 180W
■待機消費電力 0.4W
■リモコンあり
■外形寸法:430W x 130H x 420D(mm)
■重量:17kg
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